ネコを飼うときにはさまざまなアイテムをそろえる必要がありますが、絶対に必要なモノがあります。それは“トイレ”ですね。ごはんと同じくらい大事なモノです。
しかし、トイレにまつわるアイテムだけでも数百点はあって、どれを選べばよいかわからなくなっていませんか?そんなネコのトイレの選び方をご紹介していきます。
我が家で使っているトイレもご紹介しますね
ネコのトイレってどんな種類がある?
ネコのトイレは大きく分けて2つに分類されます。“外側”のトイレ容器と、“内側”のネコ砂です。そして、それぞれいくつかの種類に分類できます。どんな種類のモノがあるのか見ていきましょう。
トイレ容器もネコ砂も種類がとっても豊富!迷ってしまいますね
トイレの外側:トイレ容器の種類
トイレの”外側”のトイレ容器は、トイレの機能によってざっくりと2種類に分かれます。“ノーマルタイプ”と“システムタイプ”です。
さらに、容器のフチの形状によって、それぞれに“オープンタイプ”、“ハーフカバータイプ”、“フード付きタイプ”などの種類に分類できます。
我が家は”オープンのノーマルタイプ”と”ハーフカバーのシステムタイプ”の2つを置いています
トイレ機能による分類:ノーマルタイプ
ノーマルタイプは、上の画像のような容器に直接ネコ砂を敷き詰めるタイプのモノで、昔ながらのトイレ容器と言えます。固まるタイプのネコ砂を使い、オシッコもウンチも穴あきのスコップですくって処理する必要があります。
都度掃除をしなければならないので、少々手間がかかります
トイレ機能による分類:システムタイプ
システムタイプは2層構造になっており、上段がすのこ状になっていて、オシッコやオシッコを吸収した特殊なネコ砂がすのこを通って下段のトレーにたまるタイプのトイレです。
下段にペットシーツを敷いてオシッコを吸収させたり、オシッコを吸収すると崩れて細かくなるネコ砂を使ったりします。ウンチはノーマルタイプと同様に穴あきスコップを使って処理します。
我が家ではトレーにペットシーツを敷いて使っています
フチの形状による分類:オープンタイプ
オープンタイプは最もベーシックなもので、トイレのフチが低くネコが入りやすい構造で、掃除もしやすいです。ですが、フチが低い分、ネコがトイレの後にネコ砂をかいた時に、ネコ砂が飛び散りやすいというデメリットがあります。
我が家のオープンタイプのトイレの周りは砂だらけになっていることも…汗
フチの形状による分類:ハーフカバータイプ
ハーフカバータイプはフチの一部分を除いて高くなっており、ネコが入りやすく掃除がしやすい上に、ネコ砂も飛び散りにくいというメリットがあります。ただし、ネコ砂をかく方向によっては、飛び散ることもあります。
我が家のハーフカバータイプのトイレの周りはキレイですね
フチの形状による分類:フード付きタイプ
フード付きタイプは屋根付きで周りが囲まれているので、ネコが安心してオシッコやウンチをできるというメリットがあります。囲まれている分、掃除は少々手間ではありますが、ネコ砂の飛び散りやニオイの拡散を防げます。
トイレをしたことにすぐ気づけないこともあるそうなので、そのため我が家では使っていません
トイレの内側:ネコ砂の種類
ネコ砂は素材別に分類され、ベントナイト系、紙系、木系、おから系、シリカゲル系などがあります。それぞれのメリットとデメリットを整理して紹介していきます。
ちなみに我が家では、オープンタイプのトイレには木系のネコ砂、
システムタイプのトイレにはシリカゲルのネコ砂を使っています。
ベントナイト系
安い!掃除がラク!でも重い!という特徴のあるベントナイト系のネコ砂。ベントナイトは、粘土鉱物であるモンモリロナイトを主成分とする粘土の総称だそうですよ。
《メリット》
オシッコやウンチをすると固まるタイプで、スコップで簡単にすくうことができ掃除がラクです。また、安価なモノが多く、コスパのいいネコ砂と言えます。
《デメリット》
とにかく重い!買い物が大変になりそうです。。。
また、他の製品に比べて粉が舞いやすく、それを吸ってしまったり、毛についた粉をなめとってしまうリスクがあります。さらに、原料が鉱物のため、燃えるゴミでは捨てられない自治体もあります。
紙系
とにかく軽い!比較的安め!でも固まる力が弱い、という特徴の紙系のネコ砂。多くの商品が固まるタイプで、青色に変わる砂や緑茶成分入りの砂があったりします。
《メリット》
軽いので、飼い主さんにとっては買い物がラクでいいですね。また、紙でできていることもあり、多くの商品が燃えるゴミとして処分できます。
《デメリット》
植物性の粘着剤が含まれており、そのため固まるようになっていますが、固まる力は弱いです。また、軽いだけあって飛び散りやすいという難点があります。
木系
比較的安めで、紙ほどではないけど軽く、固まる力は紙よりは強い、といういいとこ取りの木系のネコ砂。裏を返せば、中途半端という感じでしょうか…。なお、固まらないタイプもあり、システムトイレ専用のネコ砂もあります。
《メリット》
木が原料ですから、燃えるゴミとして処分できます。また、モノによっては消臭性があります。また、木のおがくずが主成分で、のりとして植物由来のものを使っているネコ砂であれば、安全に使用できます。
《デメリット》
一方で、固める成分としてベントナイトを使っている商品もあり、成分はよく見る必要があります。また、比較的軽いので、飛び散りやすいのも難点。
おから系
この中では普通の値段で、固まる力は紙くらいというおから系のネコ砂。まさかおからからネコ砂が作られているとは知りませんでした!
《メリット》
食物由来のため、安心して使用できます。また、燃えるゴミとして処分できます。さらに、トイレに流せるタイプも多くあります。
《デメリット》
食物由来がために、まれにネコが食べてしまうことがあります。また、なかには防腐剤や抗菌剤、消臭剤などが混ぜられているものもあり、注意が必要です。
シリカゲル系
固まらないものが多いシリカゲル系のネコ砂。システムトイレ専用のネコ砂もあります。乾燥剤に使われていることが多い、二酸化ケイ素でできています。
《メリット》
他の素材のネコ砂と比較すると、消臭力が非常に高いというメリットがあります。また、オシッコについては都度の処理の必要がなく、手間があまりかかりません。
《デメリット》
鉱物由来のため、燃えるゴミとしての処分が出来ません。また、目に入ったり誤って食べてしまったりすると、とても危険です。
ネコのトイレ選びのときに知っておきたい基礎知識
ここまではトイレ容器とネコ砂の種類を見てきました。ただ、たくさんの種類があって、どれを選んでよいか分かりませんよね。
ここからは、そんなネコのトイレ選びをするときに知っておきたいことをご紹介します。
基礎知識①:トイレの置き場所はリビングがオススメ
トイレということもあって、目のつかない隠れたところに置きたくなるかもしれませんが、意外とリビングに置くのがオススメなんです。というのも、いくつか理由があって、
- ネコのトイレをすぐにチェック・掃除ができ、トイレを清潔に保てるから
- 部屋の温度管理をしやすく、ネコがトイレに行きやすいから
など、ネコにとって、いいトイレ環境なんです。
とは言え、飼い主側からしたら、いつもトイレが見えるのはちょっと…と思う方もいるでしょうし、ネコ側からしても、トイレをしているところを見られるのが嫌な場合もあります。そんな時は、フード付きタイプのトイレ容器を選んであげるといいでしょう。
リビングのほかにも、頻繁に出入りして温度管理できる部屋であればいいですね
基礎知識②:トイレの大きさは全身が入る大きさ以上で
トイレの大きさは、ネコの大きさに合わせて用意してあげてください。目安は、ネコが4足で立った時に全身がすっぽりと入るサイズです。
それよりも小さいと、トイレをするときにはみ出してしまう原因になりますし、はみ出さないにしても、ネコ砂が飛び散ることにもなります。子ネコ時代のトイレをそのまま使い続けるということがないように気を付けてください。
大きいネコの場合は、市販のネコ用トイレ容器のほかにも、衣装ケースなどで代用してあげてもいいですよ
基礎知識③:トイレの数は「頭数+1」
ネコ初心者にとって意外と知らないのは、トイレの数は「頭数+1」の分だけ必要、ということかと思います。これは、常に清潔なトイレがある状態を作りだすために必要なのだそう。
つまり、一方のトイレが用済みだったとしても、もう片方がキレイであれば、そちらで用を足せるわけです。1頭飼いであればトイレは2個、2頭飼いであればトイレは3個以上、ということです。
我が家では、以前2つとも使用済みだった時に、ベットに粗相したことがありました…。複数個置いてあったとしても、トイレは常に清潔に。
ネコのトイレは”ネコ目線”で選ぶのがベスト!
ここまでネコのトイレの種類と、基礎知識を紹介してまいりましたが、最後にお伝えしたいのは、ネコのトイレ選びは”ネコ目線”で、ということです。ついつい掃除のしやすさやニオイの出にくさなどの利便性で選びたくなりますが、それはネコにとって使いやすいものなのか、一度考えてみてください。
もしネコがトイレを気に入らなければ、トイレ以外の場所で用を足したり、トイレをせずに膀胱炎になったりしてしまいます。なので、いろいろなトイレを試してみて、ネコにとって気持ちよくトイレを使えるものを見つけることがとても重要です。
ぜひ大事なネコにとってベストなトイレを選んであげてください。
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